カテゴリー:DRINK
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元カノと飲んだ
9月後半、元カノ(以下、K)から飲みの誘いがあった。『明日か明後日暇なら飲まん?』と。
誘ってきたのは向こうなのだけど、場所も時間も店すらもお任せとのこと。近頃では野郎と家飲みばっかやってたせいもあり、
元カノとはいえ女性と飲むこと自体が久しぶりなのでちょっとテンション上がり気味な僕。やっぱたまには外でも飲まなきゃいけませんよ。
なわけで、適当にぐるなびで店を見繕ってから待ち合わせ場所の難波高島屋前へ。
Kと合流し、他愛も無い話をしながら店へと向かう。道中にて、どこか行きたい店はないかと一応尋ねてみたが、『特に無い』との答え。
予定調和ってやつです。一応礼儀として訊いてはみたもののその答えは十二分に予想済みであるし、
仮にどこか行きたい店があると言ったところで僕の中での今日の店は既に決まっているので無碍に却下してくれようというもの。
そんなことを考えながら店までへの道をさらに進んだ。
道頓堀に差し掛かり店まであと少しというところで、思い出したかのようにKはこう言った。
『あ、でも一昨日に会社の人と【アラビアンロック】 ってとこ行ったばっかやから。そこ以外でお願い』
…………そこ向かっとんねん。今そこ向かっとんねん俺。
嫌な偶然ってあるもんですね。しょうがないので、
「あー、知ってるー。アラビアンロック、知ってるー。俺も前行ったばっか。超知ってるー」
とかアホの子のように取り繕った後、「ごめーん、道、間違えたー」とかなんとか言ってわざわざ法善寺まで戻り、
結局はつい一ヶ月前に行ったばっかりの
【美食酒家ちゃんと】へと入った。
頼んだ料理は、「ちゃんとサラダ」と「エビちりモチちり」、「つくねのサテ」の3つ。
ここのサラダは量がやたら多いからこれだけで小食な僕らは結構満腹になる。リーズナブルです。
でもアルコールはお互いに6杯ほど飲んだりするわけで、結果としては会計で¥10,000近くになったり。
ホントに僕の知ってる女の子はよく酒を飲むなー……。会計した時点でPM09:13で、「まだかなり時間あるけど2件目行く?」
と訊いてみたら二つ返事で『当然!』なんて言うあたり、コイツ絶対僕より酒強いわな。否定しやがるけど。
んで2件目。これまた1ヶ月前をそのままなぞるかのように【kanso】へ。
以前合コンをしたときに会った女の子に、この手の店にいきなり連れてこられるのは女としてはどうなのかと質問してみたが、答えは
『ありえない』だそうで。まぁでも今日の相手はKなので特に問題はなかろう。
それについて特に不満がられるわけでもなく、Kの現カレシの話とコンビーフを肴にビールを飲んだ。
時刻はPM11:20、そろそろ終電とかヤバげな時間であるが、僕はこの後ひとりでも【Bar So Many Roads】
へ行く気まんまん。というか、さすがにカレシ持ちのKに付き合わせるのもいけないなとも頭の片隅で思う。ので、「終電大丈夫か?」
「俺はこれから飲みに行くけど君はどうする?帰る?」と僕は言った。そしたら返ってきた答えはこうだ。
『任せる』
……僕は試されてるのか?飲みに行ったら確実に朝までコースなんだけど。つーか、僕自身は「飲みに行く」と宣言してるわけで、
その上で『任せる』って言うのは何?帰せばいいの?誘えばいいの??
安牌?信頼?何なん?
結局一緒に飲みに行くことにした。
AM00:10、Bar So Many Roads到着。店の中に入るとすでにカウンターには数人の先客。
横耳で話を聞いているとどうやら音楽関係の人たちらしい。同じカウンターに座ったという以外、僕にとってはまるで接点のない人たちだけど、
美味い酒飲んで気分も大らかになってるのか、気さくに話しかけてくれるのが何となく嬉しい。無論、マスターが間に入ってではあるが。
それでも、知らない人と話すことなどほとんどない昨今、こういう場所は大切にしたい。
とりあえずOLD CROW(現行品じゃないやつ)をオーダー。数ヶ月前に飲んで以来また飲みたいなーと思っていたのだけど、
ちょうど残り最後の一杯だったので今日来て本当によかった。1ボトル¥1,000で買える現行品とはまるで違うのですよ!
どう違うのかは僕には説明できないけど。BAR自体行くことがほとんどないのか物珍しいのか、
Kは始終ジーっと店内やお客さんやマスターの動きを観察していた。そんなKであるが、ここでもオーダーを僕に『任せる』らしいので、
時期外れだけどミントジュレップを頼んでおいた。せいぜい飲み方に苦労するがいい。
さて2杯目。本日の本命であるWILD TURKEY12年をオーダー。
1年に1回しか空けないらしく一体いくらするのかわからんけど、マスター曰く『人生を狂わせた酒』であるので後先考えずとにかくオーダー。
そんな酒を飲める今日に感謝しながら一口、口に含む。マジ美味ぇとか思いながら余韻にひたりつつグラスを置き、ふと視線をあげると、
マスターとKが僕を凝視していた。……僕の感想待ちらしい。『さぁ!今飲んだ味を、感想を説明して克明に!』という視線。「マジ美味ぇ」
とかじゃ許してもらえそうにないなー。
だからこう言う。
「いやぁ……パ、パンチがあります、と思います。多分」
ボキャブラリーが少ないと不便、こういう時本当に。口に含んで飲み干した後の鼻に来る残り香というかアフターフレーバーというか、 それが僕にはとても好ましく感じられた。「どのように?」と言われるとやっぱり説明できないのだけど。なんにせよ今日飲んだOLD CROWより全然美味しかったことは確かであるし、 次の機会がいつまわってくるのかはわからないけどまた飲んでみたいと思わせてくれる酒であった。いや、本当に美味しかった!
その後、カラオケ行って朝まで一睡もせずに歌いとおした。 2005年から1年ごとに遡って1956年代までのヒット曲を交互に歌うとかアホなことをやったりもしたが、 総じて今日という一日は非常に楽しいものであった。駅で別れた数分後に、
『コウヘイ君のHPのアドレス、教えて♪ヽ(^o^)ノ』
ってメールさえ届かなかったならもっと楽しい一日であっただろうが……。
この展開はどうしたことか 1
……目を覚ます。
どうやら昨夜僕はソファで寝てしまったらしい。
節々が痛む身体を無理矢理ひきづり起し、窓の外を見た。……ほどよく薄暗い。
腕時計を確認する。……針は4時過ぎを指している。
なるほど、あまりよくは眠れなかったようだ。しかし頭は非常にクリアである。
そのクリアな頭で僕は、現状においては至極当然の問を自分自身に投げかける。
つまりはこういうことだ。
「……ココは何処や?」
今僕は非常に冷静で、かつ非常に焦っている。
何故に僕は見知らぬ部屋のソファで寝ているのか、と。
そもそも寝入った記憶がまるでないのだ。
……こんな時はタバコでも燻らせるにかぎる。まずは1本吸おう。
そして、とりあえず昨日のことを少しづつ整理していこうじゃないか。
昨夜7時過ぎ。
心斎橋にて軽くバーゲンを楽しんだ後、『はよおいでや』というマスターの言葉に従い、いつもより大幅に早い時刻に四ツ橋の BAR SO
MANY ROADS へと向かう。いつも一緒に行く連れのヨシカワが今日はいないので、若干僕のテンションは低い。今日は大人しく飲んで、
終電までには帰るかな、などと考えながら店のドアを開けた。
早めに来たのがよかったのか店内は大分空いており、常連さんチックなお姐さんが一人カウンター席にいるだけだった。
そこから大きく間を取った席に僕が腰を下ろそうとするとマスターは突然こう言った。
『いやいや、君の席はソコじゃないから。……ココが今日の君の席』
そう言いながら、僕の目の前においてあったコースターをマスターはスーっと滑らせるように移動した……お姐さんの真横の席まで。
激しく人見知りの僕に対してこれは何のイジメなんかなーとか思いながらも渋々その指定席に座ると、マスターからとどめの一言。
『これからもう一人姐さん来るから。今日は姐さん達に挟まれながら飲んでってよ』
……もう一度言おう。
何のイジメなんですか、これは?
お姐さんの到着を待ち、とりあえずバーボンをオーダーし乾杯した。5周年おめでとうございます。
マスターはビールを飲みながらこう言った。
『今日は無礼講やから!』
社会人でもない僕はこの言葉を実際に聞くことすら初めてなのであるが、本日に限ってこの言葉の真意は 『無礼講やから今日はキミのことをイジリ倒す』ということなんだろうかと邪推してしまうほどにイジられた。なんか「無礼講」 という響きにトラウマを覚えてしまいそう……。
『彼はホームページを持っててな、(略)』
『なんか最近メイド喫茶に入り浸ってるらしいやん』
何度でも言うぞ。
これは、本当に、何のイジメなんですか。
まだこの時点で僕は常連さんたちの発する空気に慣れることができず、ただただ時間が過ぎるのを待つだけであった。
つづく
朝からカレーはきついものがある
昨夜の10時頃から、地元にて友人シゲアキとカラオケでオールしていた。
『なんかカラオケに行きたい気分』
との気まぐれに付き合ったわけである。
1ヶ月くらい前にもカラオケ行ったばかりなので、同じ人間の前で同じ曲を歌うわけにもいかず。
とはいえそんなこと言ってると正直歌える曲が激少なわけで。最初の1時間でここ1ヶ月内に仕入れたものは全て歌いつくしてしまった。さて、
どうしようかなと。
とりあえずカラオケでシリトリするという提案。
まぁそんなことしてみても2,3時間くらいしかもたんやろうとは思っていたのだが、意外なことに4時間もシリトリは継続された。
「い」「う」「ぬ」「ら行」「濁音・半濁音」で終わる題名の曲を集中的に登録したのに、なんだかんだで凌ぎやがる、お互いに。
何曲歌ったのか数えるのも億劫になるほど歌ったが、最後は「ツッパリHigh Schoolロックンロール」の「る」で勝負あり。僕の勝ち。
「る」は既に10曲以上挙げていたので、流石にもうネタ切れと見える。かくいう僕も「る」はもうネタ切れ。でなければ、「ルネッサンス情熱」
など間違ってもシラフで歌うわけがないではないか。
その後、日本vsブラジルのサッカーを軽く見てから仮眠をとった。
am05:30。
小腹が減ったので朝食をとるために彷徨う。
この時間、ラーメン屋もガストもどこも営業していない。やってるのは牛丼屋くらいのものである。でも牛丼食いたい気分でもないので、
シゲアキの知っている店へと行くことになった。どうやら安くて量が多いらしいのだが。
東大阪堺の [ U.K Wildcats ] 。29号線沿い。
24時間営業、年中無休の素晴らしい店。僕は知らなかったけど、結構有名な店らしい。
店の雰囲気は写真の通り。レプリカのバイクやらミニカーやらが飾られている。壁面にはメニューの説明を書いた紙が貼られていた。
いまいちその説明からはどんな料理なのかは想像できんのだけど……。
結局、朝食セット#5(¥450)をオーダー。
カレーとサラダにドリンクが付いてこの値段はかなり安いな。味のほうはソコソコといった感じ。大味。思ったほど量は多くなかった。
量が多いのは単品のメニューなのだろうか。
朝も早い時間だったのでお客さん少なかった(他に1組だけ)けど、昼とか夜は結構混みそうな感じやね、この店。
845
今週の頭、Yから電話がかかってきた。
「おい、いけるか?」
というわけで、今日はJAZZライブに行くことになった。場所は難波の【845】、PM07:30 Start。
少し早めに7時前に入店すると、店の中では本日の演奏者の方々が打ち合わせをしていた。「あ、どーもぉ」などと軽く挨拶をし、壁際の席へと通された。
店の雰囲気はなんか隠れ家みたいな感じ。キャパは30人くらで、カウンターとテーブル(大・中・小x2)と壁際席。そして、どうやってあの小さな入り口から搬入したんだって感じのピアノが入り口から向かって左にある。マンションが買えるくらいの値段だそうです。
Yは過去何度かこの店に来ているらしくマスターとも知り合い。常連っぽいオバサマともお知り合い。オバサマとYが楽しげに共通の知り合いの話で盛り上がっている横で、話についていけない僕はI.W.ハーパーをチビチビやりながらひたすらに沈黙を守り開演時間を待った。要は人見知りなだけですが。
で、10分遅れで開演。
音楽のことはあまりわからんですが、ステージから壁際まで5mくらいしか離れていないし、なんかいいもん見れたなーと。Vocalの女性が外国の方で、英語でしゃべるからMCで何いってんだかさっぱりわからなかったのだけど、なんかMCを聞いたYが横で「HAHAHA!」とか笑ってやがるので、とりあえず僕も笑ってみたりなんかして。
ただ、演奏中に「フゥゥウ!!(超高い声)」と何度も何度も何度も何度も何度も叫ぶお客さんがおり、もうそれが気になってしょうがなかった。
よい酒
BARには月1・2回くらいのペースで行きはするのだけど、どうもローテーションが決まってるかのようにいつも同じものばかりオーダーしてるような気がする。 サイドカーとかギムレットとか。 好きで頼んでるから別に構いやしないけれど。
名前を指定しないでオーダーすることに抵抗がある、というのも理由のひとつ。 何が出てくるかわからないし、いくらするかもわからない状況で注文するのにはちょっと勇気がいる。 基本的にメニューは置いてないし、結局は大体の相場と味がわかっているものばかり頼んでいる。 口にあわなかったら実際最悪だし。
でも、たまには 『おすすめのって何ですか?』 みたいな頼み方をしてみたい。 なんなら、飲み比べみたいなこともしてみたい。
幸い、【 BAR SO MANY ROADS 】 にはそういう雰囲気があったし、『若い人にこそ、おいしい酒を飲んで知ってほしい』 といったことマスターも言っていた。 お酒の種類や違いについても説明してくれていた。
その言葉に甘え、友人は¥2,000くらいの酒(名前忘れた)を、僕は "OLD CROW"、それぞれ薦められた酒を注文した。
酒の違いについて克明に説明できるほど僕は舌が肥えているわけではないし文才もない。 実際飲んで感じた感想も、あぁなんかおいしいなー、といったとても曖昧なものだった。
ただ、『今、高い酒を飲んでるんだなー』ではなくて、『おいしい酒を飲んでるなー』と思えていたので、気分的においしかったし、よかった。 これで味がもっとよく理解ればいうことないのだけど、ギルビーを常飲してるような今の僕では、そこまで望むのは欲を出しすぎか。
今回カウンターで飲んでるとき、テーブル席のほうでは映画 【パッチギ!】 の関係者の人が飲んでいるらしい、と耳にした。 自然、耳はそちらへと集中する。 バーで他人がしてる話に耳を傾けるというのは結構楽しいものである。 多くの場合興味深い話をしていたりする。 年齢層が違えばなおさらに。 今日もそんな感じだった。
イメージとしてはこんな感じか……。
いい酒飲んで、いい話聞いて。 充実した時間をすごせました。
おいしかったです、ありがとう。
散財
ほぼ2ヶ月ぶりの更新になる。
にも関わらず、内容といえば前回2ヶ月前とほとんど一緒であることに、自分の生活の変化の無さというか行動範囲の狭さがおもっきり露見してるようでなんつーかもう……不安を覚える。
さて。
一昨日の17時ころの話、いきなり友人ヨシカワからメールがきた。
『今から焼肉喰いに行かへんか?』 と。
メールがきた時点で、我が腹へと入るためだけに存在する出来上がりまで残り2分を切った即席ラーメンが目の前にあったわけであるが、コイツとは年末以来飲んでないし、そしてコイツからのこの突発的な誘いはもはや病的なまでに常習的であるから、まぁ今日くらいはつきあったるかーと思い、わざわざ1時間以上かけて難波まで出向いたわけであります。
ちなみに作りかけのラーメンは、そのまま冷蔵庫に直行。 さぞかし不味かろう。
19時に高島屋前で待ち合わせ。
5分ほど遅刻したが、それに対して表面上は一応笑顔を保っているヨシカワとともに焼肉屋を捜し歩き、入った店は 【五苑 難波店】。
そういえば数ヶ月前コイツと焼肉を食いに行こうとした時、テキトーな学生ノリで風々亭へ行こうとしたら、 『そんなゴミのような屍肉喰えるか ボケッ!』 とマジギレされた。 食い放題なんてチンケな店には行けない、ということなのだろうか。 たかだか数年前までは、頻繁に食いに行ってたはずなんだけどなぁ……、お医者先生はやはり儲かるらしい。
店が混んでいたとはいえ、男客2名をカップル席に案内しやがった店員に対し内心、つーかあからさまに悪態をつきながらもとりあえず生中注文。 「お互いに今日は終電前には帰ろうな」 とかなんとか言いながら乾杯。 座って注文済まして酒飲んで落ち着いてから、一息ついて話題を切り出すときの第一声は、 『よぉ、最近どーよ?』。 あまりにも常套句といえば常套句。 最悪なほどに曖昧で無難な切り出し方であって、新鮮味のカケラもないこのセリフには正直萎える。 どーよって言われてもねぇ……ボチボチ?
その後、大阪市の福利厚生の話だの、医局の話だの、クローンの話だの、マジックマッシュルームの話だのと、およそ知識人ぶってんだかサブカル気取ってんだかわからんような会話を楽しみながら、一皿¥780の塩タンをつまむ。
オーダーした肉もほとんど尽き、いい感じに満腹になってきたところでビール片手に友人ヨシカワは誇らしげに、生涯設計について語りだした。
『今オレが考えてる計画ではな、……(中略)……、年収3000万って感じやねん』
…………。
、、、、
| | | | _ /- イ、_
_|_|_|_| 死ね /: : : : : : : : : : : (
〈〈〈〈 ヽ /: : : : ::;:;: ;: ;:;: ; : : : ::ゝ
〈⊃ } {:: : : :ノ --‐' 、_\: : ::}
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| ノ ヽ ! ! 、 l: :ノ /二―-、 |: ::ノ
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| ( _●_) ミ/ , ’,∴ ・ ¨ 〉(_二─-┘{/
彡、 |∪| / 、・∵ ’ /、//|  ̄ ̄ヽ
/ __ ヽノ / / // |//\ 〉
(___) / / // /\ /
ぃぃい祝えねー。 現実味ある分、心の底から呪えるー。
話聞いてるうちに酔いも覚め、時間もまだ余裕があったので、2件目ハシゴ決定。 なんか溺れるほどに酔いたい気分。
向かった店は 【 BAR SO MANY ROADS 】。
ここもまた久しぶりだ。 2ヶ月ぶり。
昨年末に完全に泥酔した状態で飲みに来て、マスターにはえらい迷惑かけてしまったので、いつか酔ってない状態で謝りに行かないと、とは思っていたが、踏ん切りがつかず。 2ヶ月経ったしそろそろ忘れてたりするかなーなんて調子いいこと考えながら今回扉を開けたわけである。
いや、しっかり覚えてらっしゃってまあ、予想外もいいところ。 それだけ前回の僕が強烈なインパクトを与えていたということか、客年齢層から僕らが外れていただけなのか。 それとも商売柄、マスターの記憶力が凄いのか。 ……全部か。
ってか、なんかサイトバレしてるし。
『ぉお、いらっしゃい。 見たで自分のホームページ』
カウンター座る前に言うし。
どうやら店名でネット検索をかけた常連さんの密告らしい。 迂闊でした。 相互リンクとか張ってないし、ロボット検索からも見放された孤島サイトのつもりでシコシコ運営してたのにバッチリ検索に引っかかるし。 このページ見たその常連さんからどのように伝わっているのかは知らないが……。
そんなことよりエマージェンシーコール鳴り響くMy頭。 笑顔で手ぇ振りながら『アディオース!』とか言ってムーンウォークで店外へ逃げ去りたい気分。 実際どこまで見やがった?
『うわー マジっすかー。 恥ずかしいなぁ』(棒読み)
とかなんとか言葉を繋ぎ、平静を装いながらとりあえずさっぱりした酒をオーダー。 ジントニックだったか。 どこまで見られたのか探りをいれてみようと画策……するまでもなく嫌な単語を口走るマスター。
『やぁ見ましたよ、ウ●コの話とか』
ここが場末の居酒屋ならば フォーーッ とか クケーーッ とか奇声発しながらジタバタするところであるが、せめて今日くらいは上客でありたいので。 上客でないまでも、せめて大人しい客でいたいので。 冷や汗流しながらジントニックで乾ききった口の中を潤すわけであります。
しかし、過去に書いた日記の中でその単語に関するものってだけでも3つ4つは思いあたる。 今からして思えば、過去数年の日記は消去済みであるので、該当するものはコレしかない。 特に問題もないしビビる必要もなかったのだけど、その時のテンパってた僕はそんなこと完全に失念してたわけで。 友人の言葉に釣られて墓穴をほった。
友人: 『あぁ、コイツが漏らしたやつでしょ?』
ボク: 『いや、まぁ確かにいい年して漏らす僕もどうかと思いますけどねー』
マスター、『は?』って顔。 そりゃそうだよね! 見てないもんねそんな日記!
今日という日を忘れたい
昨日の夜7時ころの話、いきなり友人ヨシカワから電話がかかってきた。
『今から焼肉喰いに行かへんか?』 と。
電話がかかってくる30分前に既に夕食をとり終わっていたし、現在金欠気味な自分的には実際勘弁って感じだったのだけど、コイツからのこの突発的な誘いは今月に入ってから数えて3回ほどあり、しかも全て断っていたため、まぁ今日くらいはつきあったるかー飯無しでと思い直し、わざわざ1時間以上かけて難波まで出向いたわけであります。
しかし、年末金曜この時間、どの店に行っても忘年会なサラリーマンで満席な上に順番待ちもハンパないわけで、無駄に30分以上歩き回りやっと入れたのが 【北の家族】。 結局ここでも15分近く待たされたけどな。 案内されたのは半畳あるかないかのカーテンで仕切られた個室……ぶっちゃけ尋問室? むちゃくちゃ狭い。
まるで腹減ってないし金無いしで、適当につまみ1・2品くらいとビール2・3杯くらいで踏ん張ったら¥2,500くらいでいけるかなぁなんて当初思っていたものの、1時間2時間たつとさすがにアルコールが足りなくなってくるしテンションもあがってくるわけで、なんだかんだで最終的に飲んだ量はビール2杯、日本酒2杯、カクテル1杯、焼酎1杯と1本とか。 普通に¥4,000超えてたりなんかして。 家飲みなら2回はできるなぁなんて考えてたら意味もなく笑いがこみ上げてきた。
この時点で終電ギリギリ。
ここで大人しく帰りゃいいものを、別にヨシカワに引き止められたわけでもなく、むしろ嫌がるヨシカワを僕自らが引き止めて2件目で飲みなおすことになった。
入ったのは四ツ橋筋沿いの 【BAR SO MANY ROADS】。
どうやってこの店まで辿り着いたのか、実は全く覚えてなかったりする。 馬鹿みたいに大声で笑いながら道を歩いてきたという記憶はあるけど……。 気付いたら僕はサイドカーをオーダーしていた。
そしてそのカクテルを一口含んで、完全に酔いがまわった。 かなり悪い方向に。
先の居酒屋で普段飲みもしない焼酎を1本も飲んだのが悪かったのだろう。 あとビールと日本酒とウィスキー、カクテル、と……ものすごいチャンポン。 そりゃ酔うよね、と。
三半規管がガクガク揺れているような激しく気分の悪くなる頭痛が襲ってきて、口に含んだカクテルを飲み込めないままトイレへ直行。 トイレの床に倒れるように座り込み、便座を跳ね上げ頭を突っ込む。 そして即リバース。 ……アルコール臭い液体しか出てこない。
吐けば吐くほど加速度を増して気分が悪くなり、また吐く。
そのままトイレから離れることができず、ガッシリと便座を引っつかんだままの状態で、気付けば2時間以上が経過していた。 ……ありえない。 途中、僕がトイレで寝てるのかと疑ったっぽいヨシカワが何度かトイレの扉をノックしてきたが、それに対してはノックを仕返すことで寝てないよ、とアピール。 つーか喋ってられる余裕なんてないわけで。
しかし、さすがにこのままずっとトイレに篭ってるのもちょっとアレなので、足元のおぼつかないまま店の外まで走り、裏路地に入って再び20分くらい吐いた。 「吐いた」といっても、もはや口から出てくるものは液体でも物体でもなく 「フオッ ングファッ ェオ!」 的な嗚咽みたいなものだけです。 なんか涙とかもでてきます。
ようやく気分が収まって店に戻った頃には、時刻は3時を過ぎようとしていた。 それから30分ほどマスターを交えてとりとめのない話をし、会計。
……なんか¥7,000を超過しているんですが。 僕が飲んだのは入店時にオーダーしたサイドカーだけなんですけど。 僕がトイレに篭っている間に友人は一体どんだけ飲んでたんだ?
ところで後から知ったのだけど、この店の閉店時間、AM1時だったらしいです。 間違いなく僕のせいで店を閉めようにも閉めれなかったんだろうし、マスターには本当に申し訳ないことをしてしまったと思い返してみても自己嫌悪してしまう。 かなりタチの悪い客っぷりを発揮してたんだろうしな……。 店の雰囲気もマスターの人柄もとてもよかっただけに悔やまれる。
その後、河童本舗で濃いラーメンを食い、始発が出るまでカラオケで時間を潰した。
歌えもしないのにEMINEMとかいれてみたり。
あれだけ酔っていたのに一睡もしてないことに正直驚いていたのだけど、電車に座るとともにドッと疲れと眠気がおしよせてきた。 それに抗うこともなく、寝た。
難波から僕の家までだいたい1時間くらいの道のりなのだけど、本日やっとの思いで家に辿り着いた時には10時を過ぎてたとか、かなり不思議な事態に陥ってちょっと戸惑った。 まさか降りる駅を3度も乗り過ごすとは思いもしなかったもので……。
自分の中でも過去例がないくらいの悪酔い。
酒の飲み方を考え直さなければ、と真剣に悩むくらいのダメッぷりです、今日は。
この日、この歳、この人に
先日、朝っぱらからメールでたたき起こされ、
『今日飲むぞ。 7時梅田な』
こっちの予定などおかまいなし。 万歳。
6時半まで別の人と遊び、そのまま梅田へと向かった。 相手は 『え?これからが楽しい時間ぢゃないの?』 みたく呆気にとられた顔をしていたが関係なし。 しかし最近飲み会がめっきり減った。
金曜なのでどこも馬鹿混み、東通はほぼ壊滅状態でお初天神方面で店を見つけたときには8時をまわっていた。 で、入った店が贔屓屋。 京町屋をイメージしての店構えらしいのだけど、入り口がとてもイヤな感じ。 茶室ほどではないけれど、かなり屈まないと入れないくらいに低い。 定休日なんぞないだろうけど、ピシリと扉が閉まっているので全く灯りが漏れてこず、これで鍵なんか閉まってた日にゃ……もぅ。 なわけで、『オマエ先行けや』 『いや、オマエが行けボケ』 などと店の前でお互いに先陣を擦り付け合い、やっと覚悟を決めてボクが店入った後からやたらゾロゾロと客が続いてきたのはそういう理由からなのだと思う。
金曜は時間制限があるらしく、2時間ギリギリいっぱいまで粘って飲み食いをする。
2時間だろうが3時間だろうが、飲む時ゃとことん飲むし逆もまた然り。 きっと今日は前者だったのだ。
…………1万円が……。
この時点で友人の所持金が5千円であるといきなり告白される。 故に本日の飲み代は全部ボクがまとめるということになり、それじゃ2軒目ではほとんど飲めないんだろうなぁ、まぁ終電まで後1時間くらいだしいいかぁ、などと至極当然のことを漠然と考えながら次の店へ向かう。 なんか前回友人が一人で来て、えらく店員さんと仲良くなったらしい。 まぁだからって安くなるわけもないんだけど。
ESPRIT ニューOS
店。
ボクの初見としては、外観からは想像できんほど騒々しい店だな、と。 平日の早い時間に来たらまた違う印象を持つだろうか。 まあいい。
どうせ1,2杯くらいだろうと思い、特にメニューも見ずにオーダー。 雰囲気からしてだいたい700円くらいだろう、とか勝手に想像してみたり。 マティーニ、友人はサイドカーとミックスナッツ。
2杯目からどうもペースが壊れだす。 お互い手元にウィスキーWロックで、やたらと友人ネタで盛り上がりはじめた。
/* 直前にメールで誘いをかけてみた友人S、今どこやと問うと、
『いまは色白で18歳の子と天橋立の浜辺で青姦した後ですわー』
という返答。 どういうことやアイツは、とそういう話 */
そのまま何杯かウィスキーWを頼み続け、終電が無くなり本日は友人宅に泊めてもらうことが決まった時点で精算。
…………再び1万超。
後で調べてわかったことだけど、ここはチャージがない分だけ酒がバカみたいに高い。 カクテル900円とかウィスキー900円とかエトセトラ……。 湯水の如くウィスキーをダブルで頼み続ければそりゃ1万も超えるわと。
ムカついたのは、精算の段階で前述の仲良くなった店員とやらが現れ、その店員さんにむかってヤツが
『今日はありがとう。 ごちそうさん』
と言いやがったことだ。 その言葉は金を払ってるボクに向けられるものであるし、その言葉を受けて店員さんが言った 『ありがとうございました』 という言葉もやはり一切の金を払ったボクに対して向けられると思うのであるが、店員さんはボクの方を全く見ようとしなかった。 おいおいどーいうことさ?
心が狭いとかそんな意見はノーセンキュー。