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2005年08月のアーカイブ
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正拳左視粉砕
ヨシカワから連絡があった。
『この先2ヶ月は俺に土日はないから休みである今こそどっかっつーかSoManyRoadsに飲み行かねー?』、と。
個人的に今月はいろいろと予定が目白押しだったので金欠マンス、高いとこ勘弁なって感じだったのだけど、
押しに負けて飲みにつきあうことになったわけです。
PM06:00に難波集合。
ちょっと旭屋書店に寄り道し、再来月の基本情報処理技術者試験に備えて問題集を僕は買う。
ヨシカワはといえば、『知らんかもしらんけど実は俺、右寄りやで』とかいらん前置きをしながら【嫌韓流】という本を購入していた。
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なんか人気あるらしいのだけど、こう……、ネット販売とかあまり目立たないところで売るのならともかく、
旭屋書店とか結構大きい本屋でレジ前の結構目立つスペースに平積みでこういうの置くってのは韓国人からしてみればどうなのかなと。いや、
韓国人がどう思うかなんてしょうみアンチ韓流な僕からすれば本気でどうでもいいんだけど。
まぁ……今度貸してもらおう。
1件目。
たいして何か食べたいってわけでもないのだけど、和民とか村さ来とかは飽きたので法善寺の方にいってみることに。
で、入ったのが美食酒屋ちゃんと。。
以前にも入ったことがあるが、まあ可もなく不可もなく。
今回初めて「フォアグラと米茄子の博多仕立て 温泉玉子添え」ってのを食ったが、外見がなんか煮豚みたい。
おもっきり煮込んだせいかフォアグラの油分がほとんど飛んでるみたいで、何食ってんのかわからんような。そんな感想。
料理4・5品頼んであとビール2・3杯づつ。そんで会計が¥8,000くらいだったので、ちょっと高いかなとか思ったりします。
掘りごたつ席は雰囲気あって好きなんだけど。
2件目。
てか本日の主目的であるBar So Many Roads。
PM08:15を少し過ぎたくらいでいつもよりはかなり早めの来店であったのだが、閉まってた。
早すぎたんかなーとか思ったけど確かここの営業時間はPM05:00-AM01:00のはず。定休日とかも特になかったはずなので……
マスター海外出張かな?
とりあえず残念ながら本日は諦めた。
でも、まだ帰るにはいささか早すぎる時刻なのでどっかで飲みなおしはしたいわけで。
3件目。
湊町のChinese Dining & Bar bleuへ行くも、ちょっと混んでて並びそうな感じだったので、
その隣に位置するkansoへと。
ドラム缶をテーブル代わりに酒を飲む吹きっ曝しのイカす店だ。
席までの案内とかもないので、ドラム缶が空いてりゃご勝手にみたいな砕けたスタンスが僕はとても好きだ。
目の前に川が流れており、その奥には湊町リバープレイスが見える。ロケーションは結構よろしい。
料理はコンビーフとか鰻肝とか鯖とかの缶詰(¥200-¥500)、ビールは¥350。
料理と酒をカウンター(小屋?)で購入して自分でドラム缶までもってくセルフスタイル。
変な居酒屋で飲むよりはよっぽど楽しいし安くあがるので僕としてはとても好ましいのだけど、ヨシカワに言わせれば
『相当仲良くなったかノリのいいカノジョとかじゃないと連れてこられへんなココ』なのだそうで。
そんなもんなんかなー。
ここで時刻はPM09:20。
まだ帰るにはちょっと早いのでどーしようかと思っていると、珍しくヨシカワのほうからカラオケへ行こうとの提案。
で、道頓堀のBIG ECHO。
2時間フリードリンクでバカみたいに酒ばっかオーダーしてるとさすがに酔いもまわってきて、「みかんのうた」だの「リンダリンダ」
だの絶叫系ばかりチョイス。曲の合間合間に意味もなくレイザーラモンよろしく「いやー酔ってきちゃいましたよー フォゥーーーー!!」
と無駄に叫び。「うっさいわーガハハ!」と無駄にどつきあい。
そんな中、ヨシカワの放った悪意は無いけど明らかに目潰しを狙った一撃(チョキ)が僕の左眼球にクリーンヒットして。
その場に倒れこみ悶絶する僕。
最初は笑っていたヨシカワであるが、分単位で倒れこんだまま悶絶している僕にさすがに心配になったのか「大丈夫かオイ!」と。
……いや、まぁなんだ。
大丈夫じゃないけど!
軽く赤い涙とか出てたりするけど!
うわー
生まれて初めてポリスに捕まりましたです。
職質されたことはあったけどパトカーに乗せられたのは初めてだ。
罪状: 右折禁止
雨が降っていて、うちの車のフロントガラス越しに見える景色と言えばまるで妖精の国なわけで、信号機の横に右折禁止の標識がついていようがいまいが僕の視界が捕らえることができるのは、「あ、なんか信号青っぽい」とかそんな曖昧なもののみであるからぶっちゃけよく事故らないで運転できてたよねって感じで標識なんて見えないんですよ。いや、乗ってもらえばアナタにもわかりますよホントに。なんなら乗ってみたりしますか?いいですよ僕的には!つーかむしろ是非乗って体感していただきたい!
……と、いくらポリスメンの前で主張してみたところで暖簾に腕押し糠に釘豆腐に鎹などの諺を身をもって実感するだけの結果なわけで。
マジ見えねんだっつーの。
そもそも!
対向車線を先頭で走ってきていた(らしい)ポリスカーのまさに目の前でわざわざ違反なんかするわけねーじゃんかよ、ちゃんとポリスカーを視認できていれば。
そんな視界状態で運転すんなよと言われればそれまでなのだけども。
でも、僕の過去の経験からいって警官の皆さんはもっと高圧的だと思ってたわけなのだが、今日の人は比較的友好的だった。
僕のことを「君」付けで呼ぶわけさ。
んで、「どっから来たの?」だの「どこ行くの?」だの、「何歳?今何してる人?」だの。
うわー軽くナンパみてーとか思ってたのだけど、今からして思えば……普通に職質やんけ。
まーいいや。
生まれて初めての経験に現在テンションあがりまくりです。
ただ、点数とかはどうでもいいのだけど、今日のバイト代¥7,000が右から左へ流れてしまったことだけが非常に痛い。
雷鳴轟く
昼過ぎからシゲアキとカラオケ。
PM7:00までのフリータイムなので、5時間近く歌ってた。
歌い始めてから暫くして、どっかに雷が落ちたのか停電になり、照明が全部切れた店内は騒然としだすも、10分ほどで復旧。
何事も無かったかのようにカラオケを続行した。
どうでもいいが、途中シゲアキが、
『俺、尿道結石の歌うたうわ』
と、訳わからんことを言い出して、真心ブラザーズの「STONE」を選曲した。
オレのチンポから石が出た
チンポ 石 チンポ 石 チンポ
チンポ 石 チンポ 石 チンポ
ラッキー
アイムラッキー
オーイエー
そんな歌(メッセージ)だった。
……超ROCKです。
とりあえず明日はこのCDを借りてこよう。
KING OF ROCK | |
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時間いっぱいまで歌い腹も減ったので何か食いに行くことになったのだが、僕もシゲアキも特に食いたいものがない。
腹だけは減ってるのだけど何食えばいいのかわからない……
そんな状態のままピンとくる店を見かけるまでひたすらに車で彷徨っていたらいつの間にか難波まで行き着いていた。
時間はPM9:00をいくらか過ぎていた。
このまま移動を続けてもおそらくピンとくる店には巡り会わないだろうからここらでどっかの店に入ることに。
最初に難波PARKSに行ってみたが、盆休みなのか定休日なのか1階以外の全フロアが閉まっていた。
ので、次は道頓堀まで行って戎プラザだのセラヴィスクエア中座だのと見てまわったが、
どうもシゲアキはお気に召さないようで。
結局、僕がよく行くお好み焼き屋のゆかりで妥協。
御堂スジと海鮮ミックス焼をオーダー。
隣の席にいた女性客2人が「ピル」だの「生理」だの「ヤバイ」だのといった生々しい単語を大声で連発していたため、
食べる前から僕の食欲はゲンナリしてたわけで。
おまけに、僕のオーダーした御堂スジの「スジ」がカレー粉でもまぶしているのか、
それにソースとマヨネーズと辛味噌がプラスされて壮絶なまでに濃い味になってしまって、なんでコレがコンテストで優勝しとんねん、
とか思いながらも無理矢理に食べ続けてたら非常に胸がイライラなわけです。なんですかこの文章は。
帰り際、 e-maidの前を通りがかったらPM11:00を過ぎているというのに店の中ではまだメイドさんが何やら仕事をしていて、 遅くまで大変やなーとか思ったり思わなかったり。
浮いてたなー
PM03:00-PM09:00までのプログラム。
帝国ホテル大阪内の各部屋(主に3階)どこに行っても大概誰かが演奏している、と。
出入り自由なので、シャンパン片手にいろんな部屋巡りました。
ただ、帝国ホテル-JR大阪間で無料シャトルバスが運行しているわけだけど、 おもっきし迷子になって駅員さんに場所聞いたら嘘教えられたりして、結局僕が帝国ホテルに到着したときには4時になってたわけで、 事前に詳細なプログラムがわからなかったからしょうがないのだけど本日のメインの一つでもある3時からの山下洋輔(P) のステージをまるごと全部見過ごしてしまってかなりしょっぱなから鬱入ったわけで……。その後の北村栄治(Cl)と野口久和(P) のステージ見て立ち直ったけど。
それにしても、この場での僕は客観的に相当場違いだったような気がする。
¥13,000のJAZZコンサートで帝国ホテルで開催、となると客層は相当限られるのは当然といえば当然なのかもしれないけど。
年齢層は比較的どころか非常に高め(団塊の世代前後)、男性の服装は6・7割くらいが(崩した感じの)正装、
女性はほとんどが結婚式並に着飾ってた。
ほとんど考え無しに行ってしまった僕はといえば、下はジーンズだし上はポロシャツ。おまけにリストバンド(市松模様)
と蛇柄ウエストバッグ装備。
……若造よ、キミはなんか思い違いしとらんか?と自分自身思いました。
せめてピシッとしたYシャツくらい着てったほうがよかったかもしれないなー。
本日ラストを飾るPM08:00からのグランドフィナーレの会場前では開演1時間以上前から列が出来始めていた。
その列に当たり前のように割り込んでくる人や、
開場と同時に鬼々として大量の席取りを始める大人気無い人らを見てやっぱココは大阪やねんなーとか思いながら、
僕はといえばなんとか前部中央に陣取ることができた。
かなりいいロケーションですよ、僕の前に座高の高い人が座らん限り。
ステージ左にスウィングの演奏者、右にラテンの演奏者がズラズラと座っていた。
前半は、有名どころの曲を何小節かごとにスウィングJAZZとラテンJAZZ交互に演奏(バトル)していく、
というようなもので個人的にはこの演出はあまり肌にあわなかった。
中盤は、普通にスウィングJAZZのみ、ラテンJAZZのみの演奏と、ゲストを交えての演奏。
後半は、全部ごちゃまぜにしたような。
音楽のことはあまりわからんので僕はただ「スゲー」とだけしか感想を述べられないが、ピアノの山下洋輔氏の演奏はMOSTスゲー、と。
実際迫力ありますよ、生で見ると本当に。出演者が本人のまわり取り囲んで演奏を見てたくらいやし。
演奏が終わった後、拍手喝采と共に僕の目の前のお客さんがおもむろに立ち上がったのを機に客席のそこかしこでも立ち上がる人々。
その人たちは口をそろえてこう言う。
『ブラボー!!』
これがスタンディングオベーションというものか……。
生まれて初めて見たわ。
アンコールまで全てのプログラムを消化した時には時刻はPM09:40、
時間的にかなりオーバーしてるけどその分非常に充実した時間でした。
まぁ僕にはまだ敷居が高いということは否めないな。
2泊3日拷問ツアー 初日
前日から友人KOJI(コージ)が家に来ていた。
今回の旅行は「2泊3日」ということだけが決定していたので、3日分の荷物は持ってきている。
そして、酒を飲みながら肝心の「行き先」について論議していた。
一瞬で話まとまったけどな。
『ボブよ、どこ行きたい?』
「えー、まあどこでもいいんやけど……強いて言えば東の方に行きたいかなぁ、長野とか」
『OK!じゃあ山口行こや』
「……言ったそばから真逆かよ。何がOKやねん。つーかやっぱ暑いし俺的には避暑地っぽいとこに行きたいんやけど」
『俺はどうしても原爆ドームを見たいねん!』
「山口ちゃうやんけ。まぁ運転すんの自分やから俺は従うしかないけどやー」
『とりあえず下道使ってこうかと思うんやけど、山口まで大体どれくらいかかんの?』
「さぁ、よーわからんけど。高速使ったら8~10時間くらいやと思うで」
『んじゃ、夕方の4時くらいに出よか。それまでダラダラしとこや』
「……ナメてんのかお前は。そんな時間に出たら着くもんも着けへんわ。最悪昼前には出とかな間に合わんぞマジで」
『そーなん?じゃあもう寝なマズイな』
起床AM10:00。
起き抜けに、何かに憑かれたかのようにコージが、
『ストライクフリーダム買わな!売り切れるって絶対。今すぐおもちゃ屋行くぞボブ!』
と、騒ぎ出す。
なんで旅行当日の朝になってまでガンプラを買いに行かねばならないのか理解に苦しむのであるが、
この旅行の運転手である彼の機嫌をこんなところで損ねるわけにはいかないので渋々同行する。で、なぜか僕まで買っていたりする。
結局、旅行に出発したのはAM11:30とか、かなりギリギリな時間になってしまった。
下道使う限り今日中に山口なんか着かんやろうなー、と早くも不安でいっぱいな旅の始まりである。
ちなみに僕の荷物はこれだけ(左図)。
3日分の下着とシャツくらいしか持ってくもんないし、必要なものは旅先で買って捨てればいいし。
まぁこんなもんでしょ男だけの旅なんて。
ひたすらに2号線を走り続けること2時間、ようやく垂水区あたりに到着。
その間ずっとタンクトップにサングラス装備だった僕の肌は取り返しがつかないほどに変色しきっていた。
そういえば出掛けにコージが、『お前、上になんか羽織ったほうがええで。タンクトップだけってのはヤバイ』などと言っていた。しかし、
上半身裸でバイク乗るようなヤツが何行ってんだか……と完全に聞き流していたのだが。
なるほど、夏の日差しは確かに凶悪だ。
10分ほど休憩し、時既に遅しであるの十二分にわかっていながらも日焼け止めを塗った後、さらに西へと進軍を再開した。
明石、加古川、姫路、相生、赤穂市と通過。
本当にただの「通過」なわけで、寄り道をするわけでもなし。
いや、まぁね。
時間的にもせっぱつまってたし確かに寄り道してる暇なんかなかったのだけど。加えて、
コージが全くこれらの街に興味を示さなかったのでどうしようもないのだけれど。僕は文句を言える立場ではないのだけれど。
でもなぁ……。
世界遺産の姫路城であるとか、忠臣蔵の大石邸であるとか。明石焼であるとか。
寄りたかったなー。
あぁ、そういえば赤穂市を通過中に2号線沿いに竪穴式住居みたいなのを見かけたのだけど、アレは一体なんだったんだろう。
さらに進軍。
備前、岡山、倉敷と通過し、笠岡市に。
やっぱり寄り道はせず、ひたすら通り過ぎるだけの景色。
座り続けるだけの時間。
ぶっ続けで5時間……。
PM5:00を過ぎいい加減腹減ったので、僕としては何か食いたかった。
夕飯前なのでそんな大量に、1食分を食いたいわけではない。
軽く……本当に軽く、オヤツ程度の量でいいのだ。
ちょうどいいことに吉備の近くを通りがかるところだったので、僕は今日初めての我侭をコージに言ってみた。
「キビ団子喰いてーっす。ちょっと寄っていきませんか?」
……却下された。
そんなもん岡山のどこでも食えるねんから後でえーやろ、と。
まーね!確かにそうなんだけどね!
でもそんなこと言ったら大阪にいても食おうと思えば食えるんだけど……。
なんにせよ、空腹のまま進軍続行である。
しかし、5時間ただ座ってるだけという行為はかなりの拷問だな、と。
いや、移動が車であるのなら話はだいぶ違ってくるのだろうけど。
バイクで移動ってのはとにかく暇。
なんだかんだでスピード出てるから何か話そうとしても風で声が聞こえないし、
かといって一人でウォークマン聴いてるってのもかなり態度悪いし。
そんなわけで、景色を見ているしかすることがないのである。
さらに、僕らの乗っているバイクにはサスペンションがついていないのだ。
「ついていない」っつーか、車高を低くするために「取っ払った」っつーか。
おまけにシートがめちゃ硬いわけで。
もうダイレクトで尻の穴の奥まで揺れが響いて超イテーってなわけですよ。
ある種エコノミー症候群?
ところで、もうPM07:00になっちゃってるわけよ。
飯のことも重要だけど、それよりも何よりも心配なのは今日の宿。
まだ決まっていないのだ。
ちなみにコージは温泉宿を所望だそうなのだが……ナメてるのかテメェはよぉ Σ(´Д`lll)
この時期この時間に空いてるとこがあるとお思いか?
おまけに予算¥7,000??
どこにあるんだそんな格安物件。
笠原市につき、近くの店(小野酒店)にて近場で宿はないかと尋ねたところ、
『神島のほうならいっぱいあるけぇ、行ってみたらええがよ』 (何弁?)
とのこと。
お礼代わりにヱビスビールを2本購入し、教えられた通りの道順で神島へ向かうと海が見えてきた。
ちょうど夕日が沈んでいくところで、なかなかの絶景。
バイクを停めて浜辺へと下り、とりあえず乾杯。
お疲れー、と。
……疲れるのはこれからだったのだがな。
あろうことかこの野郎、バイクの鍵を落としやがった。
夕暮れの一面貝殻だらけな浜辺で。
もうすぐ夜が来るよママン……_| ̄|○
30分ほど探し回りようやくカギ発見。
つーか本来こんなことしてる場合じゃない。
さっさと宿を確保せねばカラオケでオールなどというしょっぱい事態となってしまう。
地方都市においてはオール営業してる店があるかどうかすら微妙。岡山ともなれば尚更に。
昔、名古屋に行った時、夜中の2時に路頭に放り出され非常に暗鬱とした気分になったものである。
気合入れて早朝5時くらいまで営業しとけやボケナス!と。
そんなわけで急いで宿屋スポットへと向かった。
……なるほど、確かに神島には昔ながらの古っぽい旅館がいっぱいあるようだ。
素泊まりもOKらしいので大して値段も高くないのだろう。
しかし、あのやる気の無さは一体どういうことか。
1件目。
『部屋は空いてるけどね。安いのがいいんだったら隣の民宿行けばー?』
僕らはここに泊まりたいんや。
ちゃんと仕事せー。
2件目。
で、さっきの隣の民宿に行ったわけだが。
電気ついてるし入り口のドアの鍵もかかってないし靴も何足かある。
そもそも奥のほうから物音がするし。
絶対誰かいるはずなのだが、「すんませーん」と奥へ声をかけるとピタリと物音が止んだわけで。
居留守かよ。
3件目。
そこから100mほど離れたところにある民宿に移動。
さっき前を通りがかったときは若い客がいっぱい入ってるみたいやったし、田舎の民家っぽい雰囲気もいい感じ。
よしっ ここで決定!
3件目にしてようやく宿ゲットだぜーとか思ってたのだが、しっかり鍵の閉められた扉。
待てよ、ちょっと待てよと扉をガンガン叩きながら「すんませーん」を連呼。
……無反応。
ホンマ、なんやねんこの排他的な島は!
PM08:30を過ぎ、このままココに留まっても宿はねーと決断を下し、急ぎ福山市へと向かった。
向かったところで宿はなかったがな。
それにも増して、飯をどうにかしたかった。
まだ今日何も食っていない。
食ってる暇も無かった。
そして今、…………開いてる店が無かった。
いや、ポムの樹とかファミレスとかはやってたけど、
『こんなとこまで来てそんなどこでも食えるもん食うわけにいかんやんけ!他行くぞ』
だそうで。
気にすんなやそんなもん!という言葉を飲み込み、「……だよねぇ」と答える僕。
ストレス溜まるなーこの旅。
PM09:30。
ラーメンを食うだけのために尾道に到着。
はじめ朱華園を目指したのだが時間外でやっておらず。
次に途中道に迷いながらもなんとかたどり着いた店は東珍康、頼んだメニューはラーメン定食。
ラーメンと白飯、おかずに厚揚げ、皮(油の塊?)がついて¥650と安い。
有名店なだけになかなか美味かった。むちゃくちゃ腹減ってたしな。
僕は尾道ラーメンてのを初めて食べたのだけど、
ばかでかい背油が大量に浮いているわりにはダシに小魚使ってるせいかアッサリしていて意外だった。
でも正直あの皮(?)は何よ、と。
アレはいらん。
余談であるが、水が止まらないのかガッツンガッツンお玉で蛇口を叩きまくってる厨房の中の人がとても印象的だった。
美味いもん食って腹も膨れ、お互いだいぶ機嫌もよくなった。
『よっしゃー飲むぞボブー!』
とか大いにはしゃぎながら近くにあったスーパーで酒と惣菜を大量に買い込み、
泊まるところとして今まで選択肢にも無かったビジネスホテルにチェックイン。¥5,000。
3時過ぎまでバカみたいにひたすら飲んで、そして寝た。
チェックアウトはAM10:00だ。
尾道です
これからラーメン食いますよ。
場所は東珍康(とんちんかん)。
【GPS情報】
http://walk.eznavi.jp/map/?datum=0&unit=0&lat=+34.25.33.16&lon=+133.11.16.26&fm=0
ちょっ…待て待て、待てぇ!
近所にジジイが住んでいる。
まだ僕が子供だった頃、このジジイはすぐに怒り出すヤツとして恐れられていた。
ヤツに捕まると怒髪天を突くような勢いで、鬼のような顔で怒鳴られた。
別にイタズラをしたわけでもないのに。
わけもわからず……。
それ故、子供の頃の僕たちはヤツを見たらすぐに逃げていた。
あれから20年近く経った。
そんなジジイも今では70を超えて久しい。
顔つきも当時の鬼のようなものではなく、常に笑顔を絶やさない好々爺のような印象になった。
あぁ……これが時の流れというものか。
当時の嫌な記憶も水に流せるというものである。
しかし、だからといって僕がこのジジイに挨拶をすることはない。
いまだにこのジジイを見たらすぐに逃げている。
昔のことは水に流したはずなのに。
何故か。
「嫌な記憶」が数ヶ月前新たに上書きされたからである。
数ヶ月前のある日。
友人と近所のスーパーまで酒を買いに行った時のこと。
そのスーパーに偶然居合わせたジジイは僕たちにいきなり話しかけてきた。
『なんや兄ちゃんたち、こんな時間から酒飲むんか?』
いやーそうなんすよー、などと友人が受け答えしているのを横目に、
僕はといえばジジイが僕のことを全く覚えていないことに若干ガッカリしながら酒を見繕っていた。
まぁ実際、幼少時代から十何年もろくに顔を合わさなければ忘れてしまって、というかわからなくて当然なのであるが。
あえて名乗りなおすこともないかぁ、と思いながらふとジジイの会話に耳を向けると、どういうわけか陰茎の話題になっていた。
『兄ちゃんのマラは小さいやろ!そっちの兄ちゃんのは大きそうや……どうや、当たってるやろ!』
……そんなフリされても(;´Д`)
さらにジジイは矢継ぎ早に喋り散らした。
『昔は女がおらんかったからなー。そりゃーよく男同士で舐めあったもんやで。兄ちゃんシャクハチってわかるか?マラをな、 舐めることや。どうやっ?たまに懐かしくなるからなーホンマに、どうや?オッチャン、ホンマに上手いねんで!3分で逝かしたるわ。なっ? ちょっとでいいから。今なら家に妻もおらんからちょうどいいんや、なっ!よしっ!今からわしの家行こ!舐めさせてよ、兄ちゃんの。 ホンマにちょっとだけでいいから。』
早々に召されろジジイ……。
……とまぁ、そんなことがあったので、現在ではジジイを見かけたら見つかる前に脱兎の如く逃げ出しているわけ。
ところが今日はちょっとうっかり不幸に遭遇した。
僕が車庫入れをしている際に、ちょうど家の前をジジイが通りがかったのである。
しかもバッチリこっちを凝視しているわけである。
挨拶せざるをえない……。
「…ち、ちわーっス」 (((( ;゚д゚)))アワワワワ
『ほっほーー!久しぶりやなー大きなったなーお兄ちゃん。ぇえ?10年ぶりくらいか? 前見たときはホンマにこんな小っちゃい子供やったのになー。なんや、今何してるんや?もう24・5歳くらいか?』
少し話してみてわかったのであるがこのジジイ、前回僕と会ったことを完全に忘れていやがる。
それはそれで僕としても都合がいいのであえて指摘するようなことはしない。
流石に近所の子だとわかっていればジジイも変な話題は口にせんやろうしな。
ただ、「こんな小っちゃい」と言うときにジジイは手のひらから地面までの高さでではなく、
親指と人差し指を広げることで小ささを表現しやがったわけで、それが何を意味するのか僕にはさっぱりわからんわけです。
ちなみに5cmくらい。
僕は小人か。
その後、話題は家族のこと、カノジョのことと移り、そして…………陰茎の話になった。
結局こうなんのかよっ!結局こうなんのかよっ!結局こうなんのかよっ!見境無しかよクソジジイッ!!ヽ(`Д´)ノ
自分で書いててちょっと吐き気がしてきたので、以下にその後のことを列挙。
ジジイが『お兄ちゃんのマラを見せてや』と言うが、僕はそれを拒む。
ジジイの顔から笑みが消え、突然僕の腕を引っつかむ。
そのまま僕の家の車庫の奥(車の裏)まで僕を引っ張っていき、ジジイは自分の陰茎を僕に見せつける。(犯罪2件)
『どうや、ワシのは裏筋がすごいんや』などとほざきながら、僕にそれを握らせようとするが断固拒否。
『じゃあ兄ちゃんの見せてよ』と、どんな理論展開の仕方してんのかわからんが、当然それも拒否。
ジジイ、キレかけ。
『あれもこれもあかんのか!ワシは見せたんやから!せめて舐めるくらいはいいやろっ、なぁ』
拒否。
『なんや兄ちゃん、照れてんのか?大丈夫や、ここなら誰にも見られへんから。ホレ』
拒否。
『しゃーないなぁ。じゃあ今日はいいわ。またいつか舐めてくれな、約束やで』と言いながら無理矢理ユビキリ。
「ジジイ、それは何を触った手ですかコノヤロウ」
『気にしたあかんで。兄ちゃん、明日は暇か?暇な日はいつや?』
「話を聞きなさいクソジジイ、ってゆーか明日から旅行なんでしばらく僕はいませんよ(嘘)」
『何時に出るんや?』
「あぁ……多分7時くらいですよ(嘘)』
『よっしゃ、それじゃ明日のAM06:30くらいにココ(僕の家の車庫の奥)におるわ。そん時舐めて』
「いや、ちょっと待てジジイ」
『約束やで!それから今日のことは誰にも言ったらあかんで!これも約束や』
「いや、だから待て。僕はうんともなんとも言っ」
『また明日な兄ちゃん!』
明日ジジイはうちに来て僕に陰茎を舐めさせるそうです。(不法侵入)
英語がわからん。
などといきなり話しかけられた。
いや、まあね!
僕だって卒論書く際には英語の文献とかいっぱい読んだわけさ。
あんだけ読んだら多少は喋れるようになってるだろ、とか思うじゃないですか。
だから、
Yah. (ヤー)
なんて妙に崩した返事を返したわけさ。
…………。
いやさ、言ってることはわかるんだ。
細かいニュアンスまではわからんけど、意味ならわかるんだよ。
ただ、致命的なまでに答え方がサッパリわからない。
まともな英文が作れない。
その場で言葉(英語)にすることはできなかったが、僕はこう言いたかったのだ。
「まず、次に2番ホームに到着する電車に乗って、終点の日根野 ---ああ、次の駅ですね--- で降りてください。
その駅で、多分天王寺行きの電車に乗り換えたら鳳まで行けますよ。」
こんな単純な文を、しかもたった2文すら作れないなんて……我ながら情けねぇ。
自分がろくに喋れないことを実感してしまった途端、急にテンパりだした僕。
「まず」という単語が思いつかない。
多分、「At first」とかでいいんだろうが、テンパっていた僕はこう言った。
Step one ! Take the next train and go to HINENO.
ステップワンてなんやー、と自分自身思いながらも後に引けないので、
Step two ! Get off HINENO Station.
Step three ! (ジェスチャーしながら)乗り換~え and take the train toward Tennoji
Step four ! ……ahhh, right ?
と延々と続けた。
隣にいたサラリーマン風のオッサンはずっとこっちを見てるだけで、助け舟を出す気配は微塵も無かった。
誰でもいいから助けてくれろ、と。
「乗り換え」て英語でなんだ?
「Change the train」でええのんか?
あと、「どういたしまして」は?
なんて言うんだ。
「Your welcome」だっけか?
そう言っちゃったけど、ひょっとして「いらっしゃい」って意味だったっけかコレ。